知らぬが仏 幼児教育

2021年5月13日

「進撃の巨人」に登場する壁の王・フリッツ王の思想はまさに「知らぬが仏」。

壁の外に何があるか知らないほうが幸せ。
だから民の記憶を操作して壁の外にはなにもないと思わせたわけですね。

これはすごく深い。
「幸せ」だけでなく、あらゆる意味で世の中には知らないほうが良いってことがたくさんありますから。

テレビやゲームや漫画や映画を知らなければ、子供は勉強することに大きな喜びを見出すことができるでしょう。

本来、人間には知識欲がありますからね。
ほかに誘惑がなければ、勉強の方へ興味が集中するのは自然な流れでしょうから。

でも世の中には勉強よりもっと刺激的で興味を惹かれるエンタメがたくさんある。それを知ってしまった瞬間に勉強への興味は輝きを失ってしまう。

だから東大出身者の家庭では子供にNHKしか観せないパターンが結構多いらしいけど、理にかなってるかもしれません。幼稚園から私立を選んでいれば友達と話が合わないっていう心配も減るし。幼児教育にはエンタメへの「制限」が大事かも。

子供からしてみても他に気を取られること無く勉強に集中できるから、意外と幸福なことかも。

そしてそれは大人になってからでも意外と取り戻せる。
禁煙は成功すれば、喫煙時のことを忘れることができますからね。

楽しみを制限して生きていればいつしか、それが存在していたことも忘れることができるかも。

進撃の巨人