トラウマは必要悪

2022年11月10日

人間はトラウマを引きずって生き続ける生き物。
これは仕方ないそうです。

なぜなら、過去にあった嫌な出来事を忘れてしまうと、同じ失敗を繰り返してしまうから。

同じ失敗を繰り返すということは、原始人にとって「命取り」だったのでしょうね。
だからそんなことにならないよう、何度も嫌な記憶がフラッシュバックされて、それを引きずって生きることを強いられる。

この脳の機能が現代の人間にも引き継がれていると考えるのが妥当だそうです。

しかしトラウマを抱えるというのは精神的には非常に「不健康」な状態。
だってフラッシュバックが起きるたびに嫌な気分になるし、下手したら過呼吸とか鬱とかになるわけですから。

でも、忘れてしまうと「命取り」になる。
つまりトラウマというのは必要悪なんですね。

なんとも皮肉な話です。
現代はトラウマなんか忘れてしまっても、そんなに危険じゃないのに。

これは遺伝子に強く刻まれてしまっているようで、この問題が解消されるまでに数万年かかるのかもしれませんね。

ポジティブに生きようとか、そんなことで解決できる話ではないようです。
ま、「あれは大した出来事じゃなかった」と自分に言い聞かせることで、多少は改善するらしいですけど。

バカと無知 人間、この不都合な生きもの

以上の内容は、これを読んだ感想として書いています。

もう目次だけで面白い。笑

トラウマ